インプラント治療を考える時、使用するインプラントの種類や特徴について理解しておくことは患者さんにとっても重要です。日本で使用できるインプラントは40-50種程度あると言われます。古くからインプラントを扱っており、10年、20年レベルの治療成績を出しているメーカーさんから、新規のメーカーまで様々です。
インプラントと顎の骨の結合にかかわる表面性状や、被せ物までの治療コンセプトの違いが各社ごとにあるため、一概にどれが良いとは言い切れない部分もありますが、選び方の基準を考えるときに、①一定の治療成績に関するデータがしっかりあること、②日本国内で適切なメンテナンスフォローが受けやすいこと、は大切にしたい部分です。
4大メーカーといわれる世界的にシェアのあるインプラントは、治療成績への信頼性が高く、メンテナンスフォローへの安心感も有利な点です。一方で、価格的には割高になるため、患者さんの予算によっては使いにくい部分もあります。
後発のメーカーは、海外製、国内製ともに複数あり、価格的には4大メーカーに比べると割安です。一方で、海外より輸入管理が今後も安定するのか、国内での扱っている施設がどれくらいあるのか、などの不安があります。
当院では、4大メーカーのインプラントをベースに、後発品を患者さんの予算に応じて使用するプランニングを提案しています。後発のメーカーも、国内製で老舗の歯科材メーカーが扱っているインプラントを使用することで、術後のメンテナンスフォローに関しても安心していただけるようなチョイスとしています。
中長期的な視点で考えることが、インプラントの選択でも重要です。
モガミ デンタルオフィス 小伝馬町・馬喰町・東日本橋 東京