ホワイトニング、審美修復、インプラント、義歯

義歯設計で大切なこと③  機能性(快適性)

義歯を使用する上で、厚みや異物感は患者さんの心象に大きく関わるファクターです。

手先や口は、異物を身体の最初に触る器官なので、神経機構もかなり鋭敏に作られています。足で髪の毛を踏んでも気づかないことがあるかと思いますが、口の中に髪の毛が入った場合は気づかない方はなかなかいないでしょう。

この鋭敏さゆえに、3割程度の患者さんが性格や性質上、義歯を受け入れられないというデータもあります。

保険で主に使われるレジンというピンクの義歯材料は強度の問題もあり、薄い部分で2㎜前後、強度の必要な部分では4㎜程度の厚みが必要になります。

一方で、金属材料は0.5㎜程度の厚みで強度の確保ができるため、1/4程度の暑さで義歯作製が可能です。

また、レジンは熱を通しにくい材料なので、口蓋(上顎)が覆われるようなケースでは、ビール、鍋などの爽快感や温度感が楽しみになる食事の美味しさが伝わりにくいとも言われます。

金属材料は、コバルトクロムが一般的で費用的にも一番手頃です。アレルギーのある方、総入れ歯で軽さを重視する方にはチタンもおすすめの材料になります。

ゴールドを義歯で希望される方もいらっしゃいますが、機能的にはコバルトより使い勝手の悪い部分が多いため、メリット・デメリットをよく把握してから使用していただくことになります。

モガミデンタルオフィス 小伝馬町・馬喰町・東日本橋

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