治療方針、理念、雑感

矯正治療 審美と咬み合わせ

先日、後輩の先生に紹介して頂き、米国の矯正専門医の先生と補綴専門医の方々の勉強会を試聴させてもらいました。新たな知見もあり、とても有意義なものでした。補綴医というのは、咬み合わせや被せ物・義歯などを扱う歯科医師という扱いですが、米国の医療連携ではプランの設計を担当するのも補綴医の役目です。見た目の治療といえば矯正と考えがちですが、全体の治療の中の手段として矯正を使うのが大切ということですね。

矯正治療をする際、顎の安定や前歯の位置関係の機能について、当院でも患者さんに「見た目」と「機能」についてご説明したうえで診療目標を設定しています。矯正で補えない部分もありますので、その点については一般歯科や審美歯科の治療で補うことも本来は多くのケースで必要です。

日本の美容業界では、諸外国に比べると顔領域のプチ整形が圧倒的にシェアが大きいようです。矯正治療についても手軽さや低料金でシェアをのばしている傾向にあるようですが、術後に咬めないなどの相談もいただくことが増えてきました。安さや手軽さにはその理由が必ずあります。

見た目の重要性と、長く毎日使う口元の健康と、両方を大切にして治療選択していただくようクリニックでもお伝えしていければと思います。

モガミデンタルオフィス 小伝馬町・馬喰町・馬喰横山・東日本橋

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